トマトを通じた地域のつながりに感謝

ぱにーに 湯梨浜店

店内には足湯があり、東郷池を眺めながらゆったり気分が味わえます。

足湯に浸かりながら、ゆったりと東郷池を望む

 「ぱにーに」は鳥取県東部の鳥取市に2店舗、中部の湯梨浜町に2店舗があります。 湯梨浜町の1店舗は、東郷湖というとても美しい湖の湖畔に、焼き立てパンのお店があります。ここでは、温泉地という特色を出すため、店内に足湯を設けていて、東郷湖を眺めながら、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。
 また、湯梨浜町にあるもう1店舗は、実は、農産物の加工工場です。廃校になった花見小学校の跡をお借りして、二十世紀梨を中心に、生姜や人参などの農産物、そして、トマトの加工を行っています。

加工工場を作った“2つのワケ”

 では、なぜ、加工工場を作ったかと言うと、2つの理由があります。
 一つは、「農家の方が、せっかく野菜や果物を作っても、規格外は捨ててしまう」という話を聞き、何とか加工して、自社製品に使えたらと思ったからです。
 もう一つは、湯梨浜店を作ろうと計画したとき、色々な方から、「鳥取県には、小ロットの農産物の加工をしてくれる所が無いので、困っている」といるという話を聞いたからでした。

トマトケチャップを作ったきっかけ

 加工工場は、梨の加工が主ですが、次に多いのがこのトマトケチャップの製造です。なぜトマトケチャップなのかと言いますと、鳥取県中部地域がトマトケチャップ作りの盛んな地域だったからです。

地域の生産者、ヒト、製造環境に恵まれて、おいしいトマトケチャップができます

 まだ施設ができる前、農家さんの作ったトマトケチャップを食べる機会がありました。食べた瞬間、あまりの美味しさに感動しました。目指したのは、離乳食にも使えるような、フレッシュなトマトケチャップ。地元のトマトを使い、スパイス以外は、全て鳥取県産を使っています。特に、にんにくは地元の「ホワイト六片」にこだわりました。
 また、機械にもこだわり、真空状態で加熱しますので、40℃で沸騰します。つまり、ほとんど生の状態で水分を飛ばしていくので、生の濃縮トマトピューレができます。そこに、にんにくや玉ねぎなどを入れて、ケチャップを作り上げるのです。


スパイス以外は、すべて「鳥取県産」の材料を使用しています

地域のつながりに感謝!

 さて話は少し戻りますが、ここ鳥取県中部地域は、湯梨浜町、三朝町、倉吉市関金町を中心に、加工用トマトの栽培が進められ、一部の学校給食では、この地トマトケチャップが使われています。
 きっかけは、稲作の転作奨励作物としてはじめられたそうですが、今では各地に多くの加工グループが存在し、直売所にはびっくりするくらいのたくさんのトマトケチャップが並んでいます。このような環境(指導者、生産者、施設のすべて)があったからこそ、私たちも始めることができたのだと思います。

トマトの素材が、ギュッと凝縮されたケチャップです!

会社名 株式会社プレマスペース



所在地 鳥取県東伯郡湯梨浜町旭27


担当者 代表取締役 大家 祐子


連絡先 0858-24-4722