三朝町は“水”も“土壌”も“空気”もいい。おいしい米作りの環境がそろっていると思います。特に、水は花崗岩から出てきた、ミネラルを含んだ水が供給できるので、米作りにいいと言われています。収穫量は少ないですが、三朝町の風土が、美味しい米を育てる環境にあっているのだと思います。
「とっとり県三朝のきぬむすめ」の特徴は、竹粉堆肥を使っているところです。竹粉堆肥を使うことで、自然のミネラルや微生物が、田んぼの中で増えます。化学肥料や農薬を減らせるので、“安心安全な米”として認知されるよう、竹粉堆肥をベースにして進めています。
取り組んでまだ間もないですが、徐々に「食味値」(コメのおいしさを表す数値)が、上がってきています。竹藪がこれだけ荒れてきて「なんとかしなければ」という思いと、竹のアミノ酸が発酵にいいと考え、米作りに竹粉堆肥を使いたいと思いました。竹粉は、微生物が好むアミノ酸が豊富なので、堆肥に最適です。
きぬむすめ以外に、こしひかりでも竹粉堆肥を使っています。美味しい三朝の米をぜひ食べていただきたいです。竹粉堆肥は、米作りに適した堆肥が作りたいと考えていた中で知りました。牛糞堆肥・もみ殻・糠に、粉砕した竹を混ぜます。基本的には80度まで発酵させ、温度を上げて有機化していきます。特別な米のための、特別な堆肥です。そのため、お米自体もあまり流通量がありません。
「自然堆肥の取組で、食味値が、どんどん上がってきています。」と、松原社長
今のところ、主に三朝の温泉旅館で使っていただいています。おかげさまで、大変美味しいと高い評価をいただいています。宿泊されたお客様が直接事務所に来られ、買って帰られることもありますし、後日、注文がくることもあります。食べれば美味しさが分かるので、ぜひお米の味の違いを知ってもらいたいです。
三朝温泉を宣伝しながら、お米もPRしていきたいです。三朝のお米が美味しいと評価されれば、きぬむすめだけではなく、三朝のお米全体の評価が上がります。
食味値など、品質は良くなってきています。「三朝町民が推奨する米」として、 “作り手のこだわり”を、消費者に伝えていきたいと考えています。そして、米の生産者が自信を持って発信できる、ブランド米に育てていきたいです。
※左の写真は、生産者で特にこだわりを持って米作りに取り組んでいる平井さんです。生産者の声を皆様に聞いていただきたいと思い、特別取材に快く応じてくださいました。
会社名 有限会社 松原良明商店
所在地 鳥取県東伯郡三朝町三朝901-1
担当者 代表取締役社長 松原 弘文
連絡先 0858-43-0911
とっとり中部発信プロジェクト
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